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ピロリ菌の正体|検査|除菌|について

胃の中に存在し、様々なトラブルを巻き起こすと言われていますピロリ菌。全ての人の胃の中にピロリ菌がいる訳ではないのですが、慢性胃炎、胃潰瘍、胃癌などを引き起こす要因である事が分かっている為、自分がもっているのかいないのか、やはり気になりますよね。

日本人は感染率が高く、胃癌の死亡率も世界的に見ても高いので、過去に胃潰瘍を経験している私としましては検査をしてみたいとは前々から思っていました。

ついに先日年に1度の健康診断の為にホームドクターへ診察に伺った際に、ピロリ菌の検査をお願いしてみました。

気になっていらっしゃる方も多いのではと思い、このピロリ菌について少し調べてみましたので、簡単ではありますがご覧頂けましたらと思います。

ピロリ菌は感染るの?

ピロリ菌は高齢になればなるほど感染している人の率が高く、インフラの整っていない、衛生環境が良くない環境で子供時代を過ごした世代に多いとか。井戸水を飲んだり水洗が完備されていないお手洗いを使ったりしていた時代に育った世代の60%は感染しているとの事。

又免疫力の弱い幼少期に感染する事が多く、大人になってから感染することはまずないそうですので、30歳以下の若い世代では感染者の割合は30%以下なのだそうです。

遺伝的な要素はないにしても、感染率の高い世代の親をもつ場合は、幼少期に親からの感染も考えられますよね。




ピロリ菌を除去した方が良いと言われている理由

ピロリ菌に感染していたからといって必ずや疾患が起こる訳ではないようですが、ピロリ菌が作り出す分解酵素の働きから胃粘膜層が破壊され、様々な炎症を引き起こすと胃潰瘍、萎縮性胃炎、胃癌の発生に繋がっていくと言われています。

ピロリ菌に感染していない人に比べますと、胃癌の発生率は5倍と高く、さらには萎縮性胃炎を起こしていてピロリ菌に感染している場合は胃癌の発生率は10倍も高くなっているとの調査結果もあります。

感染していた場合は除菌が推奨されている理由が良くわかりますよね。

ピロリ菌の検査

では実際にどうやってピロリ菌がいるのかいないのかを調べるのか、どんな方法があるのかを見てみましょう。

呼気テスト:
尿素を含む検査薬を服用し、呼吸中の二酸化炭素の含有率を直後と時間をおいてからを比較して検査(除菌の治療後に除去ができたかどうかを判定する際に利用される事が多い)

血液、尿検査:
血液又は尿を採取し、ピロリ菌に対する抗体の有無を検査

検便:
便中の抗原抗体反応による検査

内視鏡生検検査:
内視鏡により採取した胃粘膜組織を使い、組織培養、組織染色し顕鏡、ウレアーゼ試験によるPH値の検査などでの検査

ピロリ菌の除菌:お薬

では検査の結果、ピロリ菌を保菌していたらどうしましょう?
心配はありません、お薬の服用で90%以上の人が除菌に成功しています。

プロトンポンプ阻害薬プラス抗生物質2種類(アモキシシリン&クラリスロマイシン)を7日間服用する事で除菌していきます。

もしも1回目の除菌でピロリ菌が除去できなかったとしても、心配することはありません。抗生物質の1種クラリスロマイシンをメトロダニゾールに変えて、更に7日間の服用で除去する事ができます。

ごくごく稀に、それでも除菌されなかった時には更に3回目のお薬も処方して頂けますので、完全除去を目指して頑張りましょう。